CASE

事例紹介詳細

KB’S WEB Vol.53 2024

特集

男性の集客・ファン獲得のポイント

これまで、ヘアサロンにおける男性の単価は低いとされてきました。 しかし、近年は男性の美容に関する意識が高まっています。「美容はお金をかけるべきもの」「将来のことも見据えたケアをしたい」という方が増え、単価も上昇傾向にあります。ヘアサロンの経営において、伸び代のある男性顧客はカギを握る存在になっているといえるでしょう。

今回は男性の集客や、長年通い続けるファンを獲得するために実施している取り組みについて、3つの人気サロンにお話を伺いました。

 

 

早期デビューで人と組織の成長を実現

「若者を輝かせる」サロン経営

 

ROOST
人事教育責任者
中西 将太さん

 

2024年3月には2店舗が同時にオープン、現在合計9店舗 となり成長を続けるメンズサロン、ROOST。お客さまは10 代後半~20代前半の学生や若手社会人が中心で、平均の客単価は約1万1000円です。店舗ではカットするお客さまのパーマもしくはカラーの比率30%以上という目標を掲げていますが、大切にしているのは数字ではなく、お客さまに最適な提案をすることです。

 

「おしゃれに目覚めたばかりの世代にとって、自分の知識だけでスタイルやメニューを選ぶのは難しいことです。なぜそのスタイルにしたいのかをヒアリングして、髪の扱いづらいポイントや合わせたいファッションを明確にし、全身トータルのバランスが良くなる提案を行います」(中西さん)

 

「すべての方の人生を輝かせる」というROOSTのコンセプトは、髪型だけでなくお客さまの内面や働くスタッフのことも含みます。「10代~20代にとって、ふだん自分が所属するコミュニティ外の大人との出会いは貴重ですよね。髪を整えるだけでなく、スタッフと会話したりちょっとした相談もできたりする場所でありたいと考えています。良い職場環境で楽しく働くスタッフを見ることで、若い世代の方に仕事とは良いものだと感じていただきたいです」

 

 入社からスタイリストデビューまでの期間が2カ月と、非常に短いことも大きな特徴です。「会社としては、売上をつくれる人材が早く増えるので組織の成長につながります。また、スタッフ自身の成長と定着率を考えたとき、早くやりがいと責任ある仕事に取り組んでほしいと考えました」。

 

この早期デビューの実施に伴い、サロンのターゲットとなる年齢層も若者へとシフトさせたことで今のROOSTになったといえます。デビュー前の教育では、学校では学べない人としての振る舞いやお客さま対応を重視。お客さまと年齢が近いことに甘えるのではなく、プロとして信頼されるための向き合い方を重点的に指導しています。

 

そんな若いスタッフの想いを取り入れて形にしていることも。2024年は「激戦区で勝負したい」というスタッフが中心となり首都圏へ進出。「ボーイッシュな女の子のスタイルを作りたい」というスタッフが入社するなど、今後さらにサロンとしての可能性が広がりそうです。

 

 

ROOST 四条大宮店

京都府京都市下京区四条通油小路西入藤本寄町30 四条黒田ビル6F

075-606-5519

https://roost.hair/

 

 

 

 

顧客目線に立ったInstagram活用で

関東近県・海外からも集客。新規パーマ率は9割

 

ZEST POOL
トップディレクター
大下 隼弥さん

 

2年前に吉祥寺にオープンしたZEST POOLは顧客の9割が男性です。新規顧客はスタイリスト個人のInstagram経由が多くを占め、関東近県など遠方の方が中心。香港から来店 したお客さまもいます。トップディレクターの大下さんの場合、Instagramは毎日投稿しており、お客さまのBeforeと施術工程、Afterをセットにした動画とストーリーを載せています。

 

投稿時に大切にしているのはお客さまにとっての親近感。「格好よくておしゃれな投稿は、お客さまがご自身のこととして感じられない。吉祥寺というカジュアルな街の雰囲気も意識して、サロンの親しみやすさと、このスタイルになれそう、と思っていただける内容にしています」(大下さん)

 

大下さんが考えるSNS運用のコツは、継続と試行錯誤。すべての投稿はフォントの配置や構成を同じにしています。これは、ハッシュタグ検索などで投稿を見つけた方に、「ZEST大下さんの投稿だ」と認識してもらうため。「お客さまがインスタグラムを流し見て、投稿を発見する」「よく見るうちに、サロンとスタイリスト名を認識する」「髪を切りたいと思ったタイミングで思い出し予約する」という流れができています。

 

「男性のヘアスタイルは毎日似た内容になりがちですが、集客という観点では内容が新鮮である必要はないですね。常に新しい投稿を出して、Instagramのおすすめに載ることが大切なんです」大下さんの投稿は人気のシャドウパーマや波巻きスパイラルパーマが多くを占めており、新規のパーマ率は9割と集客に効果が現れています。

 

スタイリストや店舗によって正解は違うため、 Instagramインサイトでの分析は欠かせません。「自分では苦し紛れだった投稿が意外と再生率が高いことも。ほかにも、特定のお客さまの投稿がいつも好評ということがあり、自分が得意なスタイルと、そのお客さまの髪質や雰囲気がマッチしていると気づきました」

 

投稿を見たお客さまは来店前からスタイリストに親近感を持っているため、コミュニケーションをとりやすく「この投稿のスタイルに」と指定して来店することが多いので、イメージにギャップがありません。スタイリストが得意なスタイルとそれを好きなお客さまが結びつく、メリットが多い集客方法といえそうです。

 

 

ZEST POOL

東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-14 ミヤケビルB1

0422-27-2271

https://www.web-zest.co.jp/pool/

 

 

 

「美容師にとっての当たり前」に丁寧に向き合い

長年の信頼を積み重ねる、地域密着の美容室

 

FLEX LION
スタイリスト
千葉 誉之さん

 

神奈川県愛川町に店舗を構えるFLEX LIONは、最寄駅から約6kmの住宅街という立地にありながら、毎日多くのお客さまで賑わいます。子どもの頃から通い続けているという常連の方が多く、新規のお客さまは、地域の口コミを見た方や近隣の会社に勤める方が同僚から紹介された方が中心です。スタッフは年齢が18歳~40代と幅広いため、さまざまな年齢・タイプのお客さまに対応できるのが強み。スタッフの定着率が高く「ずっと任せられる」という安心感も人気の理由です。

 

メニューは、カットのほかにもう1つプラスし、ヘッドスパやポイントカラー、白髪染めを選ぶ方が多く、スタイリング剤などの物販も好調。「カットの技術が高くても、お客さまご自身でスタイリングできないと満足度は下がります。正しい方法と同時にスタイリング剤もご案内しており、納得して購入される方が多いですね」(千葉さん) 初回は必ず仕上げ後に写真撮影を実施してLINEで送付。後頭部など見えにくい部分の最適な状態を伝えることで、「どこまで伸びたら扱いづらいか」などがわかりやすくなり、賞美期限に基づいた次の来店時期の提案や、LINEでの案内もできます。

 

特に男性が気になる薄毛対策として、水分・油分の測定機器を導入し、ヘッドスパやケアメニューの提案につなげています。「髪型はいつも同じにするから誰でも大丈夫」とフリーで通い続けるお客さまにはスタイルチェンジを提案することも。「髪質や似合うものはお客さまご自身が気づかないうちに変わることがあるので、『こうするとさらに良いです』とお伝えします」 ツーブロックや刈り上げは「興味はあるけれど勇気が出なくて」と喜ばれることが多いそう。「普段通りを超える満足」により次回以降、個人指名になることもあり、なんとなく通っていたお客さまに対して「この人に任せたい」という強い動機づけができています。

 

お客さまが通い続けることでライフスタイルや好みの変化、髪や頭皮の変化にも気づきやすくなり、スタイリストがより的確な提案が可能になる、という良いサイクルができています。美容師にとっては常識であってもお客さまが知らないことや、「いつも通り」のことに対してもう1歩踏み込むこと、「ひと手間」の工夫を重ねることが高い信頼に繋がっているといえるでしょう。

 

 

FLEX LION

神奈川県愛甲郡愛川町角田141-2

046-286-2323

https://flex-lion.com

 

 

KB'S WEB Vol.53 2024

  • 巻頭特集 メンズ集客の秘訣を聞きました
  • きくや美粧堂が提供するサービス
  • BESTAR EXPO レポート
  • KIKU FES
CASEへ戻る
お問い合わせ
MAIL
TOP