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イベント情報

LOOP in MID JAPAN 2019

開催日 2019年5月27日(月)
会場 アート ピア ホール

【イベント概要】

5月28日(月)、Nagoya City Youth cultural center アートピアホールにて「LOOP in Mid JAPAN 2019」が開催された。若手スタイリストたちの情報発信の場として、きくや美粧堂が1999年にスタートしたLOOP in JAPANの東海版も今回で10回目。
3サロンが1つの共通テーマの元、オリジナリティ溢れる解釈に落とし込み華麗に競演。3サロン×3ステージのコラボレーションで観客を魅了した。
令和を迎え初となるヘアショーということもあり、どのステージも美の歴史や未来を感じさせる仕上がりに。ただヘアを見せるといった概念を壊し、舞台やファッションショー、ミュージカルさながらのエンターテインメント性を感じさせた。ステージ上の後ろで流れるスクリーンを活用し、オリジナルのビデオクリップを流すサロンが多かったのも、令和ならではの目新しい演出と言えるだろう。

1st STAGE「1989≒2019」

<VOGUE>
ステージの中央にはDJ、そして3人のスタイリストとダンサーが登場。華々しいスタートに観客のボルテージも一気に上昇する。潔くブラントのラインを入れたり、アレンジにフリンジを施したりと、ブロンドヘア・カーリーアレンジ・ハイレイヤーのウルフと3人3様のモデルたちをカットやスタイリングで変身させた。最後はオレンジの2トーンヘアやドレッドなどDJとダンサーもファッションとヘアのトータルコーディネートを披露。令和を感じる新しい幕開けとなった。

<Antwerp hair>
ランドセルを背負った小学生がスマホを片手にステージ中央へ。スマホの画面がスクリーンに映し出され、小学生が踊り出すという引き込まれる演出でスタート。ラインが効いたマッシュッショートとキッチュなメイクを施したシニヨンにモデルを仕上げた。時代を象徴するアイコンやワードがスクリーンに流れる中、平成の文字が流れると再び同じモデルが登場。軽やかなスタイリングや、パープルのヘアをチラ見せするなどのリアレンジで昭和→平成→令和の移り変わりを表現した。

<Violet>
サロンのイメージビジュアルが流れキレイに変わっていくモデルに目を奪われている中、ステージ上にも4名のモデルが登場。スカーフを編み込んだアレンジを、ほぐしながらイマドキのこなれ感のあるフォルムに整えていく。他にもボブスタイルなどハイトーンで透明感のあるヘアカラーが印象的。メイクではリップやチークを足すことで、女性らしさを強調。最後にケープを取ると、春夏らしい軽やかな素材のファッションが現れ、ステージ上だけでなく観客席でもウォーキングを行った。

2nd STAGE「 izm」

<AFLOAT NAGOYA>
白いチュールをまとったモデルとスタイリストがステージに現れ、まるで舞台のワンシーンのように静謐な時間が流れ始める。衣装と舞台メイクを施したスタイリストは、裏方としてではなくパフォーマーして存在感を放っていた。大きく湾曲したワイヤーをヘアに飾り、足元にはさらにチュールを巻き付けて衣装を変化。最後はLet the World smile with you~私たちの美容で世界を笑顔に~とメッセージがスクリーンに映し出され、新しいヘアショーの可能性を感じさせる終わりとなった。

<k-two>
3名のモデルと共に登場したのは3名のダンサーたち。サイドでスタイリスト達が腕を競い合っている間、中央でキレの良いダンスを披露。ノリの良さに思わず観客もリズムを取りたくなる雰囲気に。ブロンドにピンクのポイントカラーを際立たせるカットや大きなヘッドアクセサリーをつけるアレンジなど、ダンサブルなBGMに合わせモデルが次々と変貌を遂げる。最後はスタイリストも全員でダンスをすることで、ヘアショーを楽しんでもらいたい、という気持ちが伝わるステージとなった。

<Lapis>
「はさみで切る かみをそめる 時代がかわっても 1ミリ1本にこだわって change but unchanged」。テーマを体現するように、微細なチェンジで魅せたこのステージ。ショートレングスのモデルの顔周りの後れ毛のスタイリングや、ウェーブのかかった短いバングをカットすることで似合わせを追及するなど、細部にワザを効かせた。静かにモデルが変化していく中派手さはない分、見たい技術がしっかりと詰まったステージとなり、観客はその一挙一動に注目していた。

3rd STAGE 「SWAG」

<e.ll>
イケてる・カッコいいという意味のヒップホップのスラングSWAGがテーマ。サイドを刈り上げ、フロントとネープに大胆なオレンジレッドとイエローのセクションカラーを入れたウルフベースのモデルが登場。モデル1名、スタイリスト1名というシンプルな構成ながら、ヒップホップのBGMのノリの良さで存在感のあるステージに。フロントにレイヤーを入れ、サイドとバックはさらにディスコネクトしてカット。ビビッドなカラーとカットが融合したデザインに仕上がった。

<TOP HAIR>
バリのガムラン音楽を思わせるBGMが流れる中、3名のモデルと3名のスタイリストがステージへ。NEO cultureというテーマを、TOP HAIR流に落とし込んだ解釈を展開する。彩度を抑えた色とりどりの衣装は、民族衣装を現代風にアレンジしたもの。ヘアもまとめてはあるが、顔周りや質感などで今の雰囲気を上手くミックスしていた。リアレンジでは、カラフルな毛糸をそれぞれモデルに加えていく。強く凛とした女性像を体現し、新しい令和の風を感じさせるステージとなった。

<Louvre>
カラフルな衣装とヘアの組み合わせが近未来的なステージ。イエローとプラチナのエクステンションや、モヒカンベースのレッドカラーなど見ているだけで楽しい気分になれるデザインで観客を魅了する。最後は、1名のモデルを2名のスタイリストで仕上げるなど、同じサロン同士ならではの息の合ったパフォーマンスも観客の心をつかんでいた。アシスタントが中央に躍り出てブレイクダンスを披露するなど、まさに見て楽しめる演出が随所に散りばめられ飽きさせない展開で幕を閉じた。

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